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株式会社 A-netファーム十勝

株式会社 A-netファーム十勝

積み重ねた努力が結果となって見える喜び

種を蒔けば芽が出て、やがて収穫の時を迎える。作物も、そして人も。目をかけ、手をかけることで、より多くの実りをもたらしてくれるものだ。そういう意味では、土壌は組織の基盤づくり、除草や防除などの作業は人材教育のようなもの。清水町で100年以上続く森田農場の4代目、森田哲也さんは、2004年に実家にUターンし就農。その後2013年に法人化し、正社員も雇用する農業経営者となった。

「将来のことを見据えた規模拡大と人材の確保・育成と、穀類・豆類の付加価値を高めるために会社をつくったんです」。専務取締役は妻の里絵さんが務める。札幌で公務員として働いていた経験を持つ2人だからこそ、自分たちが就農して初めてその現状を知り、このままではいけないと、営農体系から見直すことにしたのだ。

清水町羽帯にある70haの畑で、小豆を中心とした豆類、ジャガイモ、小麦、アスパラガスなどを育てる。

清水町羽帯にある70haの畑で、小豆を中心とした豆類、ジャガイモ、小麦、アスパラガスなどを育てる。

忙しい時期にはパートを雇うことはあるにせよ、スタッフが通年で働ける環境をつくること。規模を拡大した分必要になる大型の機械を動かせるオペレーターを育成すること。自分たちが「生産」により多くの時間を費やせるように、人を雇い育てるという方向に舵をきった。

「農業は1年で1回。1年目は見習いです。まずはすべての流れを見てもらって知ってもらうことから始めています」。その上で、2年目以降から、徐々に必要な免許を取得してもらい、機械のことを知ってもらう。すぐにでもほしい即戦力は期待しない。「こちらも腹をくくって、しっかり学んでもらう仕組みを作ろうと。時間はかかりますけど、その合間に会社の理念やこれからの夢などを伝え、話すようにしています」。法人化した際に付けた社名に込められた思いは、自然に優しく、倫理的な基準を守った、信頼できる農場。生産工程の管理についてのJGAP取得もその一貫だ。

そもそも、森田農場が現在のような方向に舵をきったのは、2005年から始めたインターネットでの直接販売の影響が大きい。「十勝に来てから、豆、特に小豆のおいしさに驚いて。栄養も豊富ですし、その魅力を多くの人に知ってもらいたいと思ったんです」とは、妻の里絵さん。食べてもらい知ってもらうことでまた農業を別の視点から見てもらうことができるのではないかと考えてのことだ。「良くも悪くも、農業は必ず結果が出るわけですから。秋に答えを出されるんです。自分たちの在り方がどうだったかと。辛いこともありますが、きちんと自分のやってきたことが評価される。そのことはやりがいにもつながるのではないでしょうか」。

次々に新商品が開発される森田農場の加工品。こうして消費者に直接届けることで作る側の意識も変化してきた。

次々に新商品が開発される森田農場の加工品。こうして消費者に直接届けることで作る側の意識も変化してきた。

生産から商品にするまでの一連の仕事をこなし、結果も数字となって現れる。天気相手の仕事とはいえ、それも含めてコントロールするのは自分。それを面白いと感じることができたなら、きっともっと農業は楽しい。「社員が育った時に、次のステージを用意してあげられるようになりたい。また一からの指導になりますが、数年後に、できる人たちが周りを固めてくれれば、その先の展開も見えてくると思っています」。農業に定年はない。体力のある限り続けられる仕事だ。額に汗して体を使うことの喜びと、農場や十勝全体の価値を高めるために頭を使って考えることの面白さ。自分の足跡がそのまま結果として手にできる仕事はそう多くはない。これまで家族経営で行ってきた十勝農業は、人材という面で過渡期にあると思う。森田農場のように人を雇用し育てることが新しい十勝農業のスタンダードになるかもしれない。

企業情報

企業名 株式会社 A-netファーム十勝
企業概要 規模拡大と人材の育成、さらに穀類の付加価値を高めるため、2013年に法人化。通年で働ける正社員を雇用している。1年目は見習いとして修業し、2年目以降から必要な免許を取得。農業のノウハウをじっくりと学べる。
本社所在地 清水町羽帯南2線106
URL http://www.azukilife.com
担当者 森田

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