医療法人社団 コスモ歯科高田医院
歯医者を訪れる時は憂うつな気分になるものだが、コスモ歯科高田の患者たちは様子が違う。待合室に笑い声が響き、これから診療が待っているとは思えないほどリラックスしている。その理由は、同歯科が患者とのコミニュケーションを大切にしているから。スタッフとしくなれば通院が楽しくなるし、気軽に歯の悩みも相談もできる。1度来院したら何十年と通う患者が多いというのも納得だ。
「患者さんの多くは、通知が届く前に定期診断に来てくれるんです」と笑顔で教えてくれたのが、院長の高田将成さん。同歯科では病気の治療だけでなく、予防歯科にも力を入れている。歯を守ることは、健康寿命を延ばすことにもなるからだ。「父の座右の銘は『健歯不老』。健康な歯でいれば、いつまでも若くいられるという考え方です」と、高田さん。近所に訪れやすい歯科があれば、人は進んで検診を受けることになり、歯のトラブルを早期に発見できる。予防歯科の面においても、院内の雰囲気づくりは重要なのだ。
高田さんは東京で最先端の歯科医療を学び、その豊富な経験を活かして地域の歯科医療に貢献している。先代の勲先生も、周囲に先駆けて治療器具の除菌を徹底するなど、新しい技術を積極的に取り入れてきた。表に見えない部分まで努力を惜しまないのは、より安全な医療を追求するため。地方で暮らす人も安心して治療を受けられるように、技術を磨き続けている。
スタッフが全員有資格者というのも、意識の高さを感じられる。同歯科では現場で経験を積みながら研修を受け、各分野のプロになることが義務づけられているという。だからこそ自分の居場所を実感でき、互いに尊敬し合う関係も生まれるのだろう。スタッフ同士の仲が良いことも、高田さんの自慢のようだ。「長年勤務しているスタッフが多く、出産後に復帰してくれる人も。退職した後も、皆で連絡を取り合ってくれているようですね」。技術を磨きながら生き生きと働くスタッフがいて、それを温かく見守る医師がいて。そうした和やかな雰囲気が患者にも伝わり、健康な人が増えていく。コスモ歯科高田の舞台裏に、地域医療の理想的な形を見た。