北王コンサルタント株式会社

安心・安全な暮らしをつくる「建設業界のホームドクター」

北王コンサルタント株式会社の「建設コンサルタント」業務には、土木工事の設計をはじめ、測量や環境調査に至るまで幅広い業務が含まれる。それだけ聞くと、私たちの暮らしとかけ離れた仕事のようにも思えるが、専務取締役の石川健司さんは、「建設コンサルタントは土木、建設分野のホームドクター。手がけている業務は、身近にあるものばかりです」と話す。

例えば生活に欠かすことのできない上下水道。その状態を調査して水質の保全に務めることも、建設コンサルタントの仕事だ。子どもやお年寄りが安全に利用できるように道路を整備したり、公園内の施設を建設することも。官公庁の依頼を通じ、人々が安心して暮らすための方法を探っていく。地域の困りごとに応える、まさに「ホームドクター」なのだ。「自分の手がけた仕事が形になって残るだけでなく、大勢の人に喜んでもらえる。それが大きなやりがいですね」と、石川さんは笑顔を見せる。北海道や北海道開発局から16回も「優秀委託事業者」として表彰されるなど、技術力も自慢のひとつ。確かな技術を支えるのが、資格取得のための支援制度だ。技術士、測量士といった業務に関する試験に関しては、会社が全面的に費用を負担するという、バックアップ体制の充実ぶり。現場の管理責任者を目指し、10年もの時間をかけて難関資格に挑戦する人もいるのだとか。疑問点は先輩に質問し、同僚と励まし合いながら試験に臨めるなど、試験取得に最適な環境が整っている。社内でも新卒研修、一般研修、技術研修、品質研修といった研修の機会を設け、社員の知識や技術の向上を図る。入社9年目になる加藤晋さんは、「周囲の協力もあり、効率良く勉強を進めることができます」と、話してくれた。

専門知識を活かして子どもたちに向けた勉強会を開くなど、ボランティア活動にも取り組む。

大学の研究者と情報交換が頻繁に行われているのも大きな強みだ。文献を読み、現場を経験し、最新の情報に触れる。学びたい気持ちがあれば、成長できるチャンスはいくつも用意されている。「お客様から相談を受けた時、自分で対応できるようになると、俄然仕事が面白くなる。知識を蓄えてお客様に頼ってもらえる存在になれれば、社会人として一人前です」と、石川さん。
建設コンサルタント業の中でも、農地の整備や生産性の向上を図る「農業土木」を得意としているが、それも地域に根ざしている同社ならでは。また、緑豊かな自然を守るための、動植物や土壌などの環境調査や分析も行っている。それには希少生物や外来種などの生息調査やエゾシカの被害調査などが含まれているというから、身近な環境とのつながりも深いことがわかる。こうして積み重ねた知識は、子ども向けの生物観察会や勉強会を実施するなどして地域へも還元。より良い地域をつくるという思いは業務だけに留まらず、ボランティア活動にも広がっているのだ。

広々としたオフィスには、集中して設計作業に向かう社員の姿が。年に1度技術報告会が開かれるなど、社員同士の情報交換も盛んに行われている。

1967年の創業以来、北王コンサルタントは「地元密着」にこだわり続けてきた。「地元を元気にするには、まず自社を元気に」という考えから、社員が安心して勤められることも重要視する。月に1度「ノー残業デイ」を設定するほか、年次有給休暇の計画的な消化も促す。「北海道というすばらしい土地に暮らしているのだから、のびのびと働いてもらいたい」と話すのは、総務部の木村直樹さん。スポーツやボランティアといったクラブ活動など、社員同士の交流も盛ん。そうしたオンとオフのメリハリは、仕事の効率においてもプラスに働いているようだ。また、女性の技術職を積極的に採用しているのも同社の特徴といえるだろう。女性社員の育児休暇の取得率はほぼ100％で、出産後も働き続ける社員が多い。仕事と家庭を両立しやすい制度は、働きやすさにつながる。
創業以来受け継がれてきた高い技術力と、向上心に応えてくれる社風。努力次第で大きな夢を現実にできるのが、北王コンサルタントの最大の魅力だ。