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株式会社 マテック

株式会社 マテック

すべてのゴミは資源である

トラックに書かれた「I♥RECYCLE」の文字は、企業としての思いでもあり、マテック社員一人ひとりの思いでもある。不要物=資源と捉え、リサイクル率100%を目指す努力が日々続けられている。

株式会社マテックは、総合的な資源のリサイクルを行う会社。鉄をはじめとして、古紙、プラスチック類、空缶(アルミ缶・スチール缶)、使用済み自動車など、さまざまなリサイクル事業に取り組んでいる。本社は帯広だが、芽室、釧路、札幌、苫小牧など道内24ヵ所に事業所・工場があり、8つのグループ会社も抱える。従業員はグループ会社を除いても約400人の規模だ。

マテックでは、入社後は、まず現場を経験する。具体的には、鉄くずや古紙、更には廃棄物の選別・加工処理やそれらの集荷業務を行う。営業部課長の吉岡祐ゆ う暁きさんも、最初の10年間は資源物や廃棄物の回収作業を行ってきた。「当然キレイな仕事ではないですが、すべてが資源に生まれ変わることを理解すると、もう不要なものには見えません。泥にまみれながら行う作業も、お金を拾っているのだと考えれば、だんだん楽しくなってきますよ」と語る。再生可能なゴミや廃棄物を人間が作り出した「資源」と捉える視点を現場で学んだ上で、本人の適性によって営業などへフィールドを広げていく。これがマテックの人材育成の流れとなっている。

西帯広にある帯広本社のヤード。トラックが次々と資源物を運んでくる。

西帯広にある帯広本社のヤード。トラックが次々と資源物を運んでくる。

不要になったものを資源として活かすには、再びきちんと使える商品へ生まれ変わらせることが大事であり、そのためには、徹底した「選別」が必要になる。同業他社と比べてのマテックの強みは、この選別にあるという。ドイツやイタリアなどリサイクル先進国の最新機器を取り入れているマテックでは、日本でトップクラスの機械による自動選別も行っているが、最後はやはり人の目が頼りとなる。ラインを通して流れてくる資源物を、スタッフが目で確認し、混じっているものを手で取り除き、完璧に近づける。

なぜ選別がこんなにも大切なのか。例えば古紙の場合、段ボール、雑誌、新聞紙、紙パックの4種に分けられ、それぞれ約1トンほどの固まりに圧縮されて製紙メーカーへ出荷となるが、種類が交じっていたり、もしくはプラスチックや鉄くずなどの異物が混入していれば、紙製品へのリサイクルに支障が生じる。最悪機械が壊れることもあるそうだ。選別はリサイクルの第一歩であり要でもあるのだ。

「マテックの社員には、リサイクルを本気で楽しみ、心から好きになってほしいんです。LIKEではダメ、LOVEまで気持ちを高めてもらいたい」。取締役事務長の田中克宜さんはそう語る。

例えば帯広本社事務所では、使用済みのFAX用紙やコピー用紙は裏をメモ帳として使ってからリサイクル処理へ回す。簡単に捨てない習慣が徹底しているのだ。さらに、「ゴミをポイ捨てしたら解雇」との伝統の社内ルールまであるというからすごい。社員一人ひとりが、単に仕事としてではなく、日々の生活のレベルでも高いリサイクル意識を持つことが望まれている。

取締役事務長の田中克宜さんと吉岡さん。マテックではリサイクルの啓蒙活動として、リサイクルアート展を行っており、「今年の夏、帯広市民ギャラリーで開催したアート展は大好評でした」と田中さんは顔をほころばせる。

取締役事務長の田中克宜さんと吉岡さん。マテックではリサイクルの啓蒙活動として、リサイクルアート展を行っており、「今年の夏、帯広市民ギャラリーで開催したアート展は大好評でした」と田中さんは顔をほころばせる。

「持ち込まれたものに対して、これはうちでは扱えません、とは言いたくないんです。ですから、この素材はどんなリサイクルが可能か、よりリサイクル率を高めるにはどうしたらよいか、と日々さまざまな角度から考えることが必要です」。田中さんはそんな風にも語る。マテックでは、生ゴミであれば畑へ還元する方法をとったり、廃棄家電などから出る微量の金を集めて金の延べ棒を作るようなことまで実践されている。柔らかな頭と豊かな発想力でリサイクルの可能性を探っていくことは、非常に創造的な作業だ。

生きている限り日々の生活から切り離せないゴミ。それを生まれ変わらせる仕事に就くことは、今の生活を見つめ直し、未来の環境を自らの手で整えることへつながる。仕事上での努力や進歩が、自身が生きる未来の在り方へ密接に結びついてくる、そんな職種はなかなかないだろう。リサイクル業とは実に面白くやりがいに満ちた仕事だと感じられた。

企業情報

企業名 株式会社 マテック
企業概要 鉄、古紙、プラスチック類、空き缶といったリサイクル事業に取り組む。最先端の機器に加え、プロの厳しい目による選別でも他社をリード。また社内でも簡単に捨てない習慣を徹底するなど、スタッフの意識も高い。
本社所在地 帯広市西21条北1丁目 3-20
URL http://www.matec-inc.co.jp
担当者 事務部 田中 克宜

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