家族の団らんに寄り添うお菓子を。真面目に、挑戦し続ける姿勢を貫いて。

株式会社 柳月

家族の絆を結ぶお菓子を作り続けてもうすぐ80年。

ひと口頬張れば、みんなを笑顔にしてしまう柳月のお菓子。十勝の家族の団らんを、より豊かにしてくれる存在だ。
柳月自身にとっても、地域や家族のためという思いは大きなもの。掲げるのは、「お菓子を通じて家族の絆を結び、人と人との心を結ぶ」という理念。誰もが求めやすい低価格で、飽きのこない豊富なバリエーションのお菓子を、80年近くにわたって作り続けてきた。

昭和22年、間口5メートルほどの小さな店舗からスタート。帯広市内だけで70軒もの菓子店があった時代のことだ。そんな激戦区であっても創業したのは、小麦粉、小豆、乳製品などのお菓子の材料となるものが十勝でたくさん生産されていたから。地元の素材を活かそうとする姿勢は今も変わらない。

小さな店から始まった柳月は現在、レストラン・カフェを備えた「トスカチーナ」をはじめ、札幌、釧路など全道に43店舗を展開。本社がある音更町には、年間60万人が訪れる工場併設型の大型店舗「スイートピア・ガーデン」がある。工場併設ならではの商品を求めて、開店前から行列ができることは珍しくない。この工場で作られた商品は、毎日直行便で各店舗へ届けられる。十勝を離れた店舗でも、できたてのケーキやお菓子が並ぶのは、この配送システムのおかげだ。

思いに寄り添いながら、新たな商品が生まれる。

柳月の人材育成は「いかにお客様のために役立てるか」を第一に考えられていて、入社後に基礎からしっかりと学ぶ仕組みが整っている。10日間の研修を経て、各店舗で少人数のチームの中で育成されていくという。社内では接客力向上のための勉強会やコンテストがあり、社員一人ひとりの成長を支えている。人事グループの菱沼麻美さんによると、「お客様に『さりげなく手を添えるような接客』を心がけています」とのこと。どのような場面で、どのような思いでお菓子を探しているのか。決して出過ぎず、寄り添う姿勢を貫いてきた。

製造部門は、工場でHACCP対応の衛生管理と品質管理を徹底し、一人ひとりが安心安全に努めている。また、販売員と情報を共有し、どのような商品が求められているか耳を傾けたり、社内コンテストを行うなど商品開発や改善を重ねてきた。新商品は限定品を含めて、年間で約300種類も生み出されるという。あんバタサン、トカチック・バスキュ〜など、ここ5~10年ほどで生まれたヒット商品も多い。

真面目にお菓子と向き合いながら、日々新たなチャレンジができる環境が柳月にはある。一人の地域住民として、十勝に根差して成長を続ける柳月の存在がとても誇らしくなった。

社員紹介

入社2年目 販売 Mさん
「押し付けないお客様に寄り添った接客」が決め手となり、入社。現在は接客以外に1年目の教育、冷蔵品の発注、「パブリ」というテレビに出る仕事も担う。

入社15年目 製造 Hさん
直営店舗や取引先企業、通販などの三方六の注文を集計し、製造数の計画や原料と資材の発注、在庫調整を担当。「代表銘菓の業務は大変ですが、達成感もあります」。

会社データ

会社名

株式会社 柳月

所在地

音更町なつぞら1番地1

電話番号

0155-32-3333

資本金

2,000万円

売上高

88億円(24年9月期)

社員数

740人(うち正社員519名)

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