
日農機株式会社
地域密着型の農業機械販売とアフターサービスの重要性。
十勝に農機具メーカーはいくつかあるが、それぞれに得意とする作物に合わせて住み分けがされているという。日農機株式会社で主に扱うのはトラクターの後ろに取り付ける作業機械。春のまきつけで使用する播種機や、ビートを収穫するビートハーベスターを主商品とし、全道で実に95%ほどのシェアを誇る。グループ会社である日農機製工が製造し、日農機株式会社ではそれらを農家へ提案する役割を担う。

単なる販売会社ではなく、メーカーとしての側面も持ち、販売後の継続的なサポートから、アフターサービスまでを特に重視するというのも特徴の一つ。農業の現場では機械の故障が収穫作業の遅れに直結するため、道内に6つの拠点を構え、即日対応ができるようにしている。部品の交換など基本的な修理作業は営業担当者自身が対応し、より専門的な修理は専属の技術スタッフが担当。営業職でも技術知識を備えることで、顧客対応のスピード感を向上させている。40年以上続くこの仕組みによって現場でのフィードバックをもとに、翌年度以降の商品開発へと反映させるサイクルを確立している。社員が現場で直接課題を把握し、顧客と対話を重ねることで、より実用的な改良が施された機械を提供し続けることができるのだ。

評価も成果もフルオープン。公平な評価がモチベーションに。
同社は社員教育と評価制度の充実を特徴とし、社員の成長と企業の発展を支えている。特に「ビジネス実務」と「秘書技能」の社内検定を導入し、基本的なビジネスマナーや社内ルールの統一を図っている。試験は年2回実施され、合格基準は高めだが何度でも挑戦が可能。合格者には報奨金が支給されるため、学習意欲の向上にもつながる。

各営業所では毎年春先に農業機械展を開催しており、農業関係者で賑わう。
営業職はOJTを通じて実務経験を積み、新入社員は半年~1年の研修期間を経て独り立ちする仕組み。先輩社員と同行し、実際の現場で修理や顧客対応のスキルを習得する。さらに評価制度は透明性が高く、営業成績が数値化され、決められた計算式に基づいて賞与が支給される仕組み。役員との年2回の面談を通じて目標を設定し、個々の成果を明確に把握できるようになっている。営業成績の良い社員には表彰や報奨金が与えられ、連続受賞者には追加インセンティブが支給されるという。また、営業のサポートをする内勤スタッフにも売上に応じたボーナスが配分され、全社的に公平な評価制度が確立されている。

社内には資格取得者が掲示されている。
利益がきちんと社員に還元されるこの仕組みは30年以上前から確立されており、製造と販売が一体となることで業務の効率化が図られ、組織全体の成長につながっている。
社員紹介

入社1年目 管理部業務課 宮川大知さん
修理関連やものづくりに携わる仕事がしたいと思い、一番初めに見学に来た会社だったそう。「実際の工場を見て、自分のやりたいことを一番に考えて日農機を選びました。」

入社5年目 販売課 鈴木允耶さん
以前はまったく関係のない職業に就いていたが、転職を機に安定した農業関係を選択。人と話すのが好きなので働きやすく、これまでで一番長く勤められているという。
会社データ
日農機株式会社
音更町字音更西2線17(IC工業団地)
0155-45-4555
3,000万円
35億円(24年12月期)
44名(うち女性社員9名)