社長インタビュー「日本の食を支えるため、農業の課題にポジティブに挑む」

十勝清水町農業協同組合
代表理事組合長 今野典幸さん

Q&A

Q
どのような人と一緒に働きたいと思いますか?
A

一生懸命な人と一緒に働きたいですね。知識や経験よりも、本人のやる気が一番です。農業のことを良く知らなかったり、現場での対応がわからないというのは、最初のうちはあたりまえ。面倒見が良い職員も多く、先輩がたくさん教えてくれますし、組合員さんと接するうちに知識も自然と身についていきます。JAカレッジ(一般財団法人北海道農業協同組合学校)で行われる研修への参加も推奨しているんです。農業とまったく違う分野から入って来てくれた人も多いので、苦手なことも隠さないで、全力で取り組んでくれるとうれしいです。

Q
職場の環境づくりで大切にしていることを教えてください。
A

ポジティブな雰囲気づくりを心がけています。環境問題への対応や担い手の減少など、農業の課題はたくさんありますし、社会情勢にも左右されやすい分野です。ですが組織にはこれだけの人数がいますから、「みんなで考えれば大丈夫!」と声をかけています。たとえば主力商品の「黒にんにく」はコロナ禍で健康食品として注目されましたが、今はブームが落ち着き、撤退した企業も多いです。それでもめげずに、売り出すための新たな企画を促したりと、逆境の中でも前向きに考えてもらえるよう働きかけています。

Q
今後力を入れていきたいことはどんなことですか?
A

これからの日本の農業は、環境への影響をしっかりと考えること、そして食料自給率を意識することが重要だと考えています。そのための取り組みに力を入れていきたいですね。海外に目を向けてみると、環境に配慮した農業がスタンダード。加えて日本の食糧を輸入に頼ってばかりはいられません。私たちが「しみず有機」を中心に環境に配慮した農業を目指すのもそのためです。一般的な化学肥料よりも費用はかかりますが、環境への負荷を軽減できますし、減農薬の作物は消費者にも求められています。そのメリットを組合員の方にも理解していただき、使ってもらうことで、持続可能な農業の実現に近づけます。農業は時に厳しい状況に立たされる産業でありますが、人々に食糧を提供していくという使命感を持って頑張りたいですね。

プロフィール

代表理事組合長 今野典幸さん
清水町出身。地元の高校を卒業した後、民間企業に就職。2005年に清水町へ戻り、実家で就農した。2018年に理事、2024年に代表理事組合長に就任。職員それぞれの前向きな姿勢を大切にしている。

十勝清水町農業協同組合ってどんな会社?

農産物に更なる価値を。生産者と共に作り上げるブランド。

「十勝若牛」は、十勝清水町農協が生産者と共同で生み出した、自慢のブランド牛。試行錯誤を重ねて見つけ出した独自の肥育方法で育て、生産から加工、販売まで一括管理している。「牛肉サミット」で優勝するなど、その品質は全国的に認められており、生産者と一心同体で取り組んだ努力の結晶だ。

開発した商品は60種類以上。加工品を通して農業の魅力を発信。

カレーやスイーツなどのアイデア商品を開発して販売。アンテナショップやオンラインショップを運営しているほか、各地での催事にも出店している。最近では輸出事業にも積極的に取り組んでおり、「黒にんにく」をはじめ高品質な農作物を世界へと広めている。

イベントで食材を提供。地域の人へ地元のおいしさを振舞う。

農産物のおいしさを伝えたいという気持ちは、町内の住民に対しても同じ。収穫祭として「十勝清水にんにく肉まつり」や野菜の即売会を開催したり、地域食堂へ食材を提供したりと、地元のものを地元で味わえる機会をつくっている。

データで見る 十勝清水町農業協同組合

受験費用を補助。JA職員として役立つ資格を取ることができる。
繁忙期の労働時間を長くする代わりに閑散期の休日を増やす、変形労働時間制。
「家族手当」は扶養人数に応じて支給される、ファミリーにうれしい手当。
若手も多く、世代間のギャップが少ない。新人でも相談しやすい環境だ。

業務の幅広さを「得意分野が見つけやすい」と前向きに捉え、仕事に対して強い誇りを持っていました。日本の食糧を支えてくれる大切な存在であることを強く感じました。(取材担当 仰木)

会社データ

会社名

十勝清水町農業協同組合

所在地

清水町南2条1丁目8

電話番号

0156-62-2161

資本金

16億6,019万円

農畜産物取扱高

322億円

社員数

205名(うち正社員174名)

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