社長インタビュー「十勝産小麦100%のパンを通じて十勝の魅力を伝える」

株式会社 満寿屋商店
代表取締役 杉山雅則さん

Q&A

Q
どのような人と一緒に働きたいと思いますか?
A

一緒に働きたいのは、食べることが好きな人やパンが好きな人、そして北海道と十勝が好きな人です。「好き」という気持ちが、仕事への情熱と責任感を生むと考えています。私たちは、生産者から消費者への大切なバトンを受け取っています。農家さんが心を込めて育てた小麦を受け取り、丁寧に加工して、おいしいパンとしてお客様に届ける。このプロセスすべてに責任を持ち、誇りをもって取り組んでくれる方と一緒に働きたいですね。

Q
十勝への想いや地域貢献について教えてください。
A

ますやパンは、農家さんのおやつとして親しまれたことをきっかけに十勝全域へ広がりました。しかし、創業当初のパンには十勝産小麦が使われていませんでした。当時、国産のパン用小麦はほとんど作られていなかったのです。この状況に疑問を抱いた2代目が地場産小麦を使ったパンづくりを志したことから、地産地消の取り組みが始まりました。十勝の人は、とりわけ自分たちが住む十勝が大好きです。十勝産小麦100%を実現したとき、お客様から「十勝産にしてくれてありがとう」という声をいただくほど、大きな反響がありました。これからも十勝産小麦を活かしたパンづくりを追求し、地域と人とのつながりを深めていきたい。その広がりが、十勝の持続的な発展につながると信じています。

Q
今後の展望について教えてください。
A

私たちは「2030年に十勝がパン王国になる」というビジョンを掲げ、日々の仕事に取り組んでいます。私たちが考える「パン王国」とは、生産者やパン職人、消費者など多くの人がパンを通じて小さな幸せ(マイクロハピネス)を感じられる場所です。具体的には、体験型パン屋のオープンや、十勝の名物となる「十勝パン」の開発、パン学校の設立、十勝産小麦のブランド化などを目標としています。その足がけとして、十勝産小麦の魅力を発信するイベントの開催や学生向けの研修、食育活動の一環としてのピザ教室など、パンの製造販売にとどまらず、幅広い活動を展開中です。ビジョンに共感してくれる仲間と共に、十勝産小麦100%のパンを通じて、十勝の魅力をさらに伝えていきたいですね。

プロフィール

代表取締役 杉山雅則さん
1976年、満寿屋商店2代目の杉山健治さんの長男として生まれる。大学時代は米国へパンづくりを学びに留学。卒業後、大手製粉メーカー勤務を経て帰郷。2007年に4代目社長就任。十勝をパン王国にするという夢の実現に向けて、日々邁進している。

株式会社 満寿屋商店ってどんな会社?

1950年創業の十勝の老舗パン屋さん。

戦後間もなく創業した満寿屋商店。農業が盛んな十勝において、農作業の合間のおやつとして満寿屋商店の甘い菓子パンが親しまれてきた。創業当初から人気の「アンドーナツ」は、今もなお1日900個近く生産されるロングセラーである。あんこはもちろん十勝産。

十勝産小麦100%を2012年に達成。

今でこそ地産地消をうたい、北海道産・十勝産の小麦にこだわってパンを焼く人が増えているが、満寿屋商店では約40年も前から地産小麦でのパンづくりを初めていた。2012年には全店舗で十勝産小麦100%使用を達成している。

実践主義で育てる次世代のパン職人。

パン職人としての成長を支える実践的な製造体制。入社2週間後には、ベテランの指導のもとでパンづくりに携わることができる。中には、満寿屋商店で経験を積み、十勝で独立する若手職人の姿も。その背景には「共に十勝をパンで盛り上げたい」という想いがある。

データで見る 株式会社 満寿屋商店

完全週休二日制(シフト制)。ベーカリー業界の年間休日としては比較的多いほうと言える。
十勝管外からの移住者を対象に2年間の住宅手当。十勝での挑戦を会社がサポート。
業界における新卒初任給としては、高めの水準。特に地方では好待遇と言える。
資格を持つことでキャリアアップの道も広がり、業界全体のレベルアップにも貢献できる。

ベーカリー業界として全国的に見ても好待遇。同業種から転職された方からは驚かれることも多いようです。職人らしい働き方に憧れる人にとって、魅力的な環境です。(取材担当 仲)

会社データ

会社名

株式会社 満寿屋商店

所在地

帯広市西17条南3丁目50-17

電話番号

0155-58-4690

資本金

1,000万円

売上高

10億円(24年6月期)

社員数

195名(うち正社員61名)

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