
相互電業株式会社
社内の課題を解決するデジタルツールの導入。

社員の平均年齢は43.3歳。20代の社員が最も多いが、70代のベテランまで幅広く活躍。給与は60歳までベースアップし、それ以降は退職まで同額が支給される。
1956年の創業以来、地域密着型で経営を続ける相互電業株式会社。
住宅や商業施設の電気工事、電気保安業務を中心に事業を展開し、70年代に入ってからは主に公共事業と民間事業を半々程度の割合で手がけてきた。近年は十勝の夏も猛暑が続き、小中学校の普通教室を中心にエアコンの設置が計画され、次々と工事が進められている。また、2027年には蛍光灯の製造と輸入が中止になることから、施設などでも順次LED照明への交換が行われる動きだ。電気業界の中期的な展望は、とても安定していると言えるだろう。
相互電業も安定した受注があり、32名の従業員たちが日々忙しく働いている。ここで欠かせないのが、仕事の効率化を進めるデジタルツールだ。「社内の課題を改善し、効率化を進めることで、もっと社員が働きやすい職場にしたかった」と話すのは、代表取締役社長の板倉利幸さん。施工管理アプリの導入で図面作成時間を短縮したり、資料の保管方法を見直すなど、これまで大小さまざまな工程を効率化してきた。「現時点で進められたのは3割程という感覚。まだまだやりたい事はたくさんあります」と、日々改善を繰り返している。この取り組みが実を結び、「2024年問題」と呼ばれる建築業界の残業規制が始まった頃、完全週休2日に踏み切り、年間休日125日を実現した。
働き方を自分で選び、能動的に仕事を楽しむ。

業務のDX化を進めることは、同時に社員たちの働き方にも変化をもたらした。相互電業が掲げるのは「30人30通りの人事制度」。社員の数だけ働き方があって良いという考えのもと、ユニークな人事制度を導入。スポーツ支援制度、会議での食事補助、送迎時間確保制度など現在7つの制度が稼働している。また、電気業界は資格によって施工できる範囲が明確に分かれており、キャリアアップには資格取得が欠かせないものとなるため、必要な資格取得を会社でサポート。組合の講習への参加や社内勉強会に加え、新たにオンデマンドで試験勉強に取り組むことのできる教材を導入したことで、合格率がアップしたという。費用は全額会社負担。合格時には報奨金が手渡されることも、モチベーションアップにつながっている。
数々の取り組みは、「社員一人ひとりの幸せを考えれば当然のこと」と話す板倉さん。働き方を自分で考え決定することにより、自らの頭で考える力を養ってほしいという思いもあるそうだ。そうすればきっと、どんな仕事にも能動的に楽しく取り組めることだろう。これからも新たな働き方が生まれるに違いない。
社員紹介

入社10年目 管理部 今野愛菜さん
業務アプリを開発して、企業DX化支援企業を創業
飼っている愛犬と一緒に過ごす時間を増やしたいと思い、他社での在宅勤務の事例について調べていたところ、サイボウズのkintoneのことを知りました。機能を調べていくうちに、働き方だけではなく業務改善に有効なシステムであることがわかりました。社長に導入を提案するために社長室へ行った時には、どんな反応を示されるかとドキドキしたのを覚えています。
私の心配をよそに、板倉社長はすぐに賛成してくれました。その後、社内の皆さんと一緒にさまざまな業務アプリを作り、業務効率化を進め、現在に至ります。
5年前からは、当社に週4回勤務(うち3日は在宅勤務)、その他は株式会社cubioを立ち上げ、代表として活動し、企業のDX化の支援や研修講師をさせていただいています。
独立をして挑戦したいと考える反面、相互電業の仲間と一緒にいたい、板倉社長の近くでもっと学びたいと思っていたので、理想の働き方ができてとても充実しています。これからも職場や地域に役立てるよう、自分を成長させていきたいです。
会社データ
相互電業株式会社
帯広市東1条南5丁目2
0155-22-1188
2,000万円
6億1,800万円(24年5月期)
32名(うち正社員27名)