課題解決企業を目指して。一本の苗木から、持続可能なライフスタイルを描く。

有限会社 大坂林業

追い風が吹く時代の中で。大坂林業風のユニークな林業を。

林業業界で働く。その言葉から想像するハードさと、大坂林業での仕事には良い意味でギャップがあるかもしれない。取り組んでいるのは、広葉樹を中心とした「小規模林業(=自伐型林業)」。従来の林業よりも規模や自然への負荷が小さく、持続的な林業として近年注目が集まっているスタイルだ。加えて、大坂林業が手がける事業の軸は、伐採後の土地に供給する「苗木」の育成。もちろん山での作業を行うこともあるが、メインとなるのは、事務所近くの苗畑やハウスで苗木の生産管理だ。「林業というよりは、農作業のイメージに近いかもしれません」とは、代表取締役の松村幹了さん。作業の様子を見せてもらった限り、確かに畑で野菜を育てるイメージと近いように思えた。

担い手不足などの課題も多いと聞く林業業界だが、松村さん曰く、実は今追い風が吹いている状態だそう。理由の一つは、現在多くの山林が「伐る周期」を迎えていること。針葉樹林とは、植えられてから約50年で伐採のタイミングを迎えるもの。高度成長期に大規模な伐採が行われ、その後植林した樹木が成長しているのだ。さらに、昨今社会全体で環境意識が高まっていることから、植樹や緑化を進めている企業も多く、苗木のニーズも高まっている。苗木の育成を中心に、樹木の成長に合わせた総合的な事業を手がける大坂林業にとっては、まさに追い風状態。「植える」→「育てる」→「伐採する」→「加工する」→「植える」というサイクルが潤滑に回り始めている。

十勝の郊外で、緑に触れて。心豊かなライフスタイルが叶う場所。

現在の社員数は22名で、平均年齢は30代前半と、業界内ではとても若いというのも特徴の一つ。初心者でもトライしやすいことや、郊外・そして自然の中で働くことができることも魅力となり、本州からの移住者も多い。社内は大きく分けて、苗畑での生産管理・山林での作業・森林サービスと3つのチームに分かれていて、いずれかに所属しながら状況に応じて協力し合う仕組みだ。

最近力を入れているのは、広葉樹に付加価値を付ける取り組み。「一次産業が衰退しないためには、産地と消費者との間にある垣根をなくすことが大切。自然と人の接点を増やす必要がある」という考えのもと、森林散策ツアーの実施や薪などのアウトドア商品の開発など、さまざまな事業展開を行っている。
「課題解決企業であろう」。それは、松村さんが日々社員に伝えている言葉。人手不足が課題ならば、機械の導入を考える。そんな風に現状を冷静に見つめ、ロジカルな解決策を見出すのが、〝大坂林業風〟の働き方だ。

社員紹介

入社3年目 小野田瑞希さん
帯広農業高校森林学科を卒業後、新卒入社。高校時代、大坂林業で実習をした経験も。苗木の生産管理を担当しており、苗木の成長を見守ることにやりがいを感じている。

入社3年目 中村隆史さん
苗木の生産、スマート林業やICT化促進などの業務を担当。自然の中で働く仕事はハードさもあるが、50~60年という森林のサイクルに携われるという楽しさも。

会社データ

会社名

有限会社 大坂林業

所在地

幕別町忠類錦町438

電話番号

01558-8-2236

資本金

900万円

売上高

4億1,800万円(23年2月期)

社員数

51名(うち正社員22名)

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