農業に寄り添って72年。「つくる人」「食べる人」を、喜びと信頼でつなぐ。

株式会社 山本忠信商店

山忠HDの立ち上げにより事業領域の拡大。

山本忠信商店、通称「ヤマチュウ」。業種でいえば、豆類・小麦の集荷事業、製粉事業に位置する。しかし、その事業は単なる食品原料の供給にとどまらず、農業を「コミュニケーション産業」と捉え、幅広い事業展開を進めている。

転機となったのはコロナ禍。ピンチをチャンスに変えるために、ヤマチュウは新たな経営体制の確立を決断。2020年に「株式会社山忠HD」立ち上げた。現在では、山本忠信商店のほか、株式会社ウェルシード、とかちアークキッチン株式会社など12社を所有。国内のみならずシンガポールにも関連会社を展開し、農産物の仕入れから加工・販売までをグループ内で完結できる体制を整えてきた。

ヤマチュウの理念は、「つくるを食べるのもっと近くに」。一般的に使われる「顔の見える農業」とは、「消費者」側から「生産者」の思いやこだわりが見えること。対してヤマチュウが目指してきたのは、「生産者」の側から消費現場が見える、肌で感じられる農業だ。その象徴的な事例が、京都銘菓の原料となる小豆である。ヤマチュウでは特定の農家に「契約栽培」を依頼し、京都の製造元から社長や社員が定期的に農家を訪問する関係性を構築してきた。共にバーベキューを囲む機会もあるという。こうした交流を通して、農家は「おいしいお菓子作り」に貢献していることを実感する。自分が育てた作物への誇りと自信を深め、やりがいへとつながっていく流通がここにあるのだ。

生産者とつながる「農産営業」という仕事。

農家との関係を最も密に築くのが、農産営業だ。製造部、製粉事業部などさまざまな部署がある中で、入社後最初の配属先になることが多い部署だという。
 主な仕事は、農家から原料を買い付けること。担当農家を定期的に訪問し、土壌や生育状況などを確認するほか、収量を向上させる方法や病気・害虫対策などについての情報提供も行う。多くの農家とネットワークを持つヤマチュウだからこそ手に入る情報を提供する、それが大きな強みとなっている。また、買い取った作物がどのような食品として市場に出ているのかを伝え、農産物の価値を実感してもらうことも大切な役割だ。「土壌医検定」や「毒劇物取扱責任者」などの資格取得も推奨されており、プロフェッショナルとして成長していくことができる職種だ。

「ヤマチュウは人でできている」。ヤマチュウの経営理念の一つだ。どんな場面でも中心にいるのは「人」。グループとしての事業がますます広がりを見せる今だからこそ、社員一人ひとりの学びと活躍がさらなる飛躍を支えていく。

社員紹介

入社2年目 販売営業職 佐藤杏美さん
豆類をメインに本州に向けて販売営業。北海道の生産者と本州の実需者をつなぐ役割にやりがいを感じているそう。「今後もヤマチュウが選ばれるよう頑張ります!」。

入社1年目 製造部 坂本鼓太朗さん
小麦や豆の受け入れ、選別作業が主な仕事。自分が関わった原料が使われているホットケーキミックスなどを見ると、「すごくうれしい気持ちになりますね」と笑顔。

会社データ

会社名

株式会社 山本忠信商店

所在地

音更町木野西通7丁目3

電話番号

0155-31-1168

資本金

2,000万円

売上高

60億4,000万円(24年6月期)

社員数

121名(うち正社員76名)

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