
帯広信用金庫
本別支店 支店長 春木 直也さん
2019年に入庫。本店、稲田支店、札内支店を経て、2025年より現職。本別では単身赴任で、人生初の一人暮らしに挑戦中。趣味はアイスホッケー、野球観戦。
次のフィールドへ。転職の先にある未来。
朗らかで親しみやすく、時折ジョークを交えて…。その人柄と軽快な会話のテンポ、飾らない言葉選びに惹かれる事業者も多いことだろう。帯広信用金庫本別支店の支店長を務める春木直也さんは、38歳のとき中途採用で入庫し、まもなく8年目を迎える。
春木さんは十勝管内の高校を卒業後、地元の農協に就職。ガソリンスタンド、スーパー、金融、不動産などさまざまな現場を経験した。気がつけば勤続20年の中堅の立場に。住宅ローンの販売や、スーパーの再建を通じて実績を積む一方で、次第に芽生えてきたのが「自分の力が、どこまで通用するのか試してみたい」、「十勝を牽引する会社や組織で働きたい」という思い。そう考え、春木さんが選んだのが帯広信用金庫だった。農協職員として20年勤めた後、金融機関へ転職するケースは多くはない。それでも培ってきた実績をもとに、2019年に入庫を決めた。

最初の配属は本店。渉外担当としてキャリアをスタートさせた。「前職でも金融に関わる仕事はしていましたが、内容はまったく別物でしたね」。約3ヵ月のOJTで基礎を身につけた後、新規客獲得のための外回りへ。帯広信用金庫は既存客との信頼関係を基盤にしており、新規開拓の機会は多くはない。それでも上司は、春木さんの「怖いものはない」という姿勢を評価し、最前線に送り出した。この新規営業で生きたのが、前職での幅広い経験だった。スーパーでは精肉・鮮魚・総菜など複数の部門を統括し、不動産の経験も豊富にある。足りない金融の知識は、空いた時間に勉強してFP2級などの資格を取得し補ったという。話題の引き出しが多く、数字だけでなく現場の状況をふまえて提案ができるのが春木さんの強みだ。その独特の視点は、多くの経営者から信頼を集めた。
中でも印象的なのが、とある牧場の経営再建である。春木さんが頭数管理から血統、飼料、販売先までを一体で捉えた経営プログラムを一から設計。「社長の話を聞きながら、現実的に回る仕組みを作りました。関数は得意だったので、独学で組み上げたんです」。結果として牧場の経営は改善し、この取り組みで春木さんは庫内表彰も受けている。こういった事例をとおして、着実に実績を重ねてきたのだ。
本店から稲田支店、札内支店を経て、入庫6年で支店長に就任。これは帯広信用金庫の歴史の中でも、支店長としては最速の抜擢なのだとか。「外から来たからといって、壁を感じることはありませんでした。理事長も『面白い人が来たぞ』と歓迎してくれましたね」。現場での新規客獲得や既存客の立て直しを評価し、「現場の支店長に向いている」と見抜いたのは当時の人事担当。帯広信用金庫では、本人の適性に合った柔軟な人事異動が行われている印象がある。支店長になるための研修も春木さんの状況に合わせて、フレキシブルな対応がなされた。経験豊富な先輩支店長のもとで、短期間で集中指導。顧客との向き合い方、組織の動かし方、内部統制など店舗運営のすべてを教えてもらったという。

本別支店の支店長に就任して、まもなく1年。持ち前のコミュニケーション力と提案力によって、頼りにしてくれる経営者は確実に増えてきた。春木さんの胸にあるのは、「企業の経営を改善し、十勝をもっと元気にしたい」という一心のみ。「『支店長、熱いね』って言われることもあります。でも、地元の自分たちが本気にならなくて、誰がやるんだって」。本別支店長としての任期は2~3年ほど。春木さんは使命感に燃えている。
帯広信用金庫では、春木さんのように多彩なバックグラウンドを持つキャリア採用が増えている。警察官、看護師、百貨店勤務など、金融未経験からの入庫も珍しくない。「私のように金融の経験が少なくても、きちんと支店長まで育ててくれる教育プログラムがあります。だから安心して飛び込んできてほしいですね」。支店長に限らず、経営企画や業務効率化、IT支援、人材育成など、適性を活かしたさまざまなフィールドで活躍する道もある。すべては地域の人々と伴走し、より良い十勝を築き上げるために。その思いを共有できる仲間を、帯広信用金庫は待っている。

会社データ
帯広信用金庫
帯広市西3条南7丁目2
0155-24-3171(代表)
12億8,600万円(24年3月時点)
預金8,618億円 貸出金3,598億円(24年3月期)
497名(うち正社員390名)