
日農機株式会社
販売課 妹尾 綾太さん
2024年12月に入社。営業職として、入社1年目から更別村や大樹町など南十勝エリアを担当。休日は、もうすぐ2歳になる子どもと過ごす時間が楽しみの一つ。
次のフィールドへ。転職の先にある未来。
「この会社だ!」という確信があったわけではない。むしろ印象に残ったのは、「何となく気になる会社」という感覚だった。転職活動中に参加した合同企業説明会で知った日農機について、妹尾さんはそう振り返る。高校卒業後は、個人宅へ食料品を届ける宅配サービス業に9年、その後は自動車の塗装販売会社に5年勤務。農業機械販売とは畑違いの分野でキャリアを重ねてきた。
「自分にできるかわからない。でも、やっぱり気になって」。そうして会社に連絡を入れたのは、最初の出会いから4ヵ月が経った頃。気づけば自ら電話をかけ、再び説明を受けることに。その一歩が、今につながっている。
「農業は十勝になくてはならない産業。安定しているイメージはありました。でも、機械となると難しそうで、不安は大きかったですね」。そうした疑問や不安は、会社説明の場で一つひとつ率直にぶつけた。農業人口の減少や高齢化、将来性…。返ってきたのは、現場を踏まえた具体的な話だった。若い担い手が規模を拡大し、機械更新に前向きな農家が増えていること。主力商品である春のまきつけに使用する播種機や、ビートを収穫するビートハーベスターが、全道で約95%のシェアを誇ること。数字や実情を交えた説明に加え、繁忙期の顧客対応や働き方など、入社後のミスマッチにつながりかねない点も包み隠さず伝えてくれたことで、次第に不安は解消されていったという。

人と接する営業職を希望し、顧客対応の最前線で仕事に向き合う妹尾さん。農業の現場では、機械の故障が収穫作業の遅れに直結するため、部品の交換などの基本的な修理作業は営業担当者自身が行い、対応のスピード向上につなげている。また、日々のやり取りの中で顧客の声を拾い上げ、より実用的な改良を施した機械の開発へとつなげていくことも、営業職としての重要な役割だ。
入社後は半年以上にわたり先輩社員と同行し、現場で経験を重ねてきた。扱う機械は季節ごとに異なり、春にしか使わないものや、秋にしか出番のないものも多い。そうした特性を踏まえ、日農機では時間をかけて学べる体制を整えており、新卒の場合は同行営業を2年近く行う社員も少なくないという。「中途でも、ここまで丁寧に教えてもらえるとは思っていませんでした」と、妹尾さん。基本をしっかり身に付け、長く活躍してほしい。そんな会社の思いが、日々の指導の中にも表れている。
現在担当しているのは、更別・大樹・広尾の南十勝エリア。さらに今年からは豊頃まで担当が広がり、300件以上の顧客を受け持っている。十勝では、ほぼすべての農家で日農機の機械が導入されているため、営業活動は先輩から引き継いだ既存客への訪問が中心だ。
「前職と違い、お客様は個人事業主の社長さんばかり。商品の価格帯も桁違いで、最初はびっくりしました」と、妹尾さんは振り返る。

日々の仕事を通して、自然と意識が変わったことがある。それが天気だ。「以前は雨なんて気にしたこともなかったですが、今は、雨予報が一番気になります」。雨が降れば畑仕事は休みになり、顧客とじっくり話すチャンスが訪れる。天候や作物の出来が、そのまま経営やモチベーションに直結する世界。その空気を、日々の営業の中で肌で感じるようになった。
また、一つの地域を一人で任されるようになり、責任感もより強まった。「このエリアのことは自分が一番わかっていなきゃいけない」。そんな思いで日々農家を回る。印象に残っているのは、「人柄で買ったよ」と声をかけられた瞬間だ。「こまめに対応してくれるし、一生懸命やってくれるから。妹尾君に負けたよ」と契約をしてくれた顧客。決して安い買い物ではない機械を、最後に動かすのは人と人との信頼関係。その重みが、仕事のやりがいにつながっている。
今後の目標はシンプルだ。「妹尾くんに頼めば大丈夫」。そう真っ先に声をかけてもらえる存在になること。一軒一軒と丁寧に向き合い、足を運び続ける。その積み重ねの先に、地域に根差した営業の姿がある。

会社データ
日農機株式会社
音更町字音更西2線17(IC工業団地)
0155-45-4555
3,000万円
35億円(24年12月期)
44名(うち女性社員9名)