
女性にとって妊娠、出産は人生の転機になる大きな出来事です。各医院の特色や、自治体による産前産後のサポート制度について確認し、安心して出産の準備を行いましょう。
十勝で出産するということ。
産婦人科の医師不足が深刻化する昨今、出産できる施設の閉鎖も相次ぎ、安心してお産ができる環境が失われ始めています。希望する地域に出産施設がない・分娩予約がいっぱいで受け付けてもらえないことが社会問題となっているというニュースを耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。実際に北海道にもお産を扱っている病院がないエリアが存在します。
2025年2月現在、十勝管内では3カ所の医療機関でお産をすることができます(いずれも帯広市)。ひと口に病院と言っても特徴はさまざまですが、いずれも分娩制限はなく受け入れており、里帰り出産にも対応。進学を機に十勝を離れ、管外で就職・結婚をした女性たちにも、安心して十勝で産前産後を過ごしてもらえる環境が整っているので、地元での出産を検討してみてはいかがでしょうか。
妊娠・出産を地域でサポート
妊娠・出産には、医療サポートだけでなく地域とのつながりや支援も重要です。十勝では、各自治体の取り組みが充実しており、産後のサポートとして、無料の妊婦健診や産後の母乳育児相談などが提供されています。また、保健師や助産師との密な連携により、妊娠中から出産後の不安にも対応してくれる制度や、出産祝い金が支給される自治体も。最新の情報は、各市町村のWebサイトから確認をしてみてくださいね。
地域の医療機関、支援団体、行政が一体となり、妊婦さんを支える環境が整っている十勝。自然豊かな穏やかな環境の中で、心身ともに安心できる出産を希望する方にとって、魅力的な選択肢となるでしょう。
十勝の産婦人科
慶愛病院

女性を生涯にわたりサポートする産科・小児科・婦人科の専門病院。産前の各種教室や、産後の専門外来が充実しており、産後に提供される院内レストランでのディナーや、アロマトリートメントの施術も好評です。
帯広協会病院

十勝の地域周産期母子医療センターに指定。産婦人科医5名、小児科医7名が高度な未熟児・周産期医療を担います。産前はもちろんのこと、産後も授乳方法や母児同室の希望にも寄り添い、親身に相談に応じてくれます。
帯広厚生病院

2025年2月現在9名の常勤医が診療を担当。年間約530件の分娩を扱っています。北海道の総合周産期母子医療センターとして、ハイリスクな妊娠・分娩にも対応。産後は小児科との連携もしっかりしています。
上記3つの医院とも、里帰り出産を希望する方の受け入れを行っています。また、分娩制限は行っていませんので安心です。各医院のWebサイトを参照の上、指定の手順で相談をしてください。