佐々木畜産株式会社

十勝の畜産業界を支える若手中心の職人たちのチームワーク

牛肉の加工は人の手がかかる。一頭一頭が異なり、個体に合わせて人の目で判断する必要があるからだ。佐々木畜産の工場には1つの課に20名ほどが所属。ラインを作り、一人ひとりがナイフを片手に手作業で素早く、丁寧に作業を行う。「強みは丁寧さ。長年の実績から、難しい加工で指名をいただくことも」と佐々木章哲社長。加工された商品の多くは、首都圏のスーパーで販売されるという。

工場内を見渡してみると、若い社員が多いことに気づく。近年、世代交代により大幅に平均年齢が若返った。普段から若手を中心に、先輩から後輩を気にかける様子が伝わってくる。 3代目社長として就任したばかりで、自身も41歳と若い佐々木社長は「良い意味で部活のよう」と表現。ベテランから 若手に歩み寄り、チームワークを育む方針だ。今年は初めて女性も採用した。
「全国有数の生産地、十勝の畜産業界に身を置いてみては」と佐々木社長。
会社も業界も、先行きは明るい。

工場を支える若き職人たち

商品になる前の最後の仕上げを任されています
蜂屋 雄平さん（製造一課 主任、2015年入社、清水高校卒業）

ラインの最終段階、「整形」を担当。工場内では中堅に達しており、チームの雰囲気を作り上げるのにも一役買っています。「全体を見渡して、協力し合って仕事をする。言うときははっきり言います」。プライベートでは後輩と一緒に、楽しみながら筋トレやランニングをすることも。

何でも言い合えて人間関係の良いチームです
藤田　怜さん（製造一課、2020年入社）

「自然がたくさんある十勝で、興味のある食肉関係の仕事をしてみたかった」と北海道へ。現在は最初の工程である、バラの小分割を担当。骨を外す脱骨作業など、力加減に気を付けながら大胆に手を動かしていました。