十勝で住むなら知っておきたい「とかちあるある」
十勝には独特の風習があります。十勝に初めて来た人がビックリする、でも十勝人ならみんな知っている(?)ローカルネタを少しだけご紹介したいと思います。
銭湯=温泉
十勝には世界でも珍しい植物性の有機物を含んだ温泉「モール泉」が湧出しています。また、銭湯のお湯はほぼすべてが天然の温泉という贅沢な場所です。とろりとした肌触りのお湯は、お肌をしっとりツルツルにしてくれます。山、海、平野を持つ十勝は硫黄泉、ヨード泉など、さまざまな泉質も楽しめます。
豚丼は家で作って食べるもの
十勝には豚丼専門店がたくさんあります。しかし、自宅で簡単にできるように各店からタレが販売されていますので、地元の人は自宅で食べるほうが多いのです。トッピングも様々で、それぞれ家庭の味があったりします。
自動車の普及率が日本一
十勝は1人あたりの自動車保有台数が最も多く、また長く乗り続ける人も多い車社会となっています。一家に一台、ではなく、一人に一台の考え方。街は碁盤の目状になっており、道路幅も広く直線道路も多い土地です。ちなみに道路の総延長が北海道で一番長いのは帯広警察署管内だそうです。スピードの出しすぎにはくれぐれもご注意ください。
学校の校庭はスケートリンクになる
十勝の冬の体育はスケートがあります。教員やPTAの人たちが夜の間に校庭に水を撒いて天然のスケートリンクを作ってくれるのです。ちなみに小学校はスピードスケートが主流。中学校になると、フィギュアスケートやアイスホッケーになる学校もあります。オリンピック選手も多数輩出している地域です 。
「リスに注意」の標識
北海道には動物警戒標識がたくさんあります。「動物注意」にしてもシカ、キツネ、クマなどさまざまな絵柄が描かれています。なかには「牛の横断注意」というのも。帯広ではエゾリスの交通事故が多いといいます。
中学生はジャージ通学
十勝の中学生は、学校指定のジャージで通学します。制服通学が禁止されているわけではありませんが、ジャージが楽すぎて、学校行事のあるときくらいしか制服を着用しない子どもが多いです。下校後そのまま遊びに行ったりすることも。制服を買うのがちょっともったいないと思う場合は、お下がりを探しましょう。ふだん着てないので結構きれいです。
十勝石が拾える
十勝石とは黒曜石のこと。大雪山の激しい火山活動によって、火成岩の溶岩が急激に冷やされ、結晶せずに凝固した非結晶の天然ガラスです。最近は少なくなりましたが、山や川に行くと見つかります。河原に落ちている十勝石は川に流されて外側は傷がついて白っぽく、単なる石ころに見えますが、かすかに真っ黒のガラス質が外から見えるので、十勝石だとわかります。
フレンチドッグは砂糖をまぶす
そもそもフレンチドッグって何?という方もいるかもしれません。魚肉ソーセージの入ったアメリカンドッグのようなものです。縁日などで販売されており、アメリカンドッグのようにケチャップ、マスタードの他にも、「砂糖」が必ずといっていいほどあります。砂糖をまぶす習慣は、北海道広しと言えども十勝、釧路などの道東地区だけのようです。
玄関フードがある
玄関先に温室が!? いえいえ、こちらは玄関フードと呼ばれる、雪や冷気が室内に吹き込まないようにするための設備。冬の寒さを和らげてくれるのはもちろん、除雪のときのママさんダンプの置き場所になったり、コートや長靴を乾かすのに使えたり、何かと便利なスペースです。民家はもちろん、コンビニにもフードがついているお店がありますよ。
ぬくぬくと室内で優雅にアイス
外がどんなに寒くても、昨今の暖房事情は実に優秀で、室内はとってもぬくぬくしています(そもそも家の造りが気密性の高い“冬”仕様)。降り積もる雪を眺めながら優雅にアイスを食べるのが、十勝っ子の定番。外気温が氷点下20度だろうと吹雪いていようと、部屋の中では半そで短パンで過ごせてしまいます。
外は天然の冷蔵(凍)庫
「せっかくの宴会なのに、ビールを冷やすのを忘れてた! 今から冷蔵庫に入れたら時間がかかるし、温いままで飲むなんて…」。そんなときは窓を開けて積もった雪の中にビールを缶ごとIN! 冷蔵庫より早く冷えるし、電気代もかかりません! ただやり過ぎると凍ってしまうことがあるので要注意…。