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十勝の魅力を映画で発信。「マイ・リトル・ガイドブック」

十勝の魅力を映画で発信。「マイ・リトル・ガイドブック」

 ふるさと十勝に対する思いからはじまったプロジェクト

2015年4月に、動画サイトYouTubeで公開された短編映画「マイ・リトル・ガイドブック」。世界に向けて十勝の魅力を発信するために作られたこの映画は、2人の人物の「ふるさと十勝に対する思い」から始まりました。「十勝は僕の中ではすでに元気で魅力的な地域です。だから海外の人に十勝のことを知ってもらいたいと思ったんです」。高校時代までを十勝で過ごした、監督の逢坂芳郎さん。映像に興味を持ったのも高校生のときで、学校でカメラを回し、家で編集するなどして友達と遊んでいたそうです。卒業後、映画制作について学ぶためにアメリカへ渡り、カリフォルニアの大学で2年間、ニューヨークの大学に編入して約3年間学びました。帰国後は東京を拠点にフリーで活動し、企業のCMや自主映画制作に取り組んでいます。

「十勝に新たな観光モデルをつくりたい。北海道の人や海外からの旅行者にも集まってもらえるような場所にしたいと思っています。来てもらうにはまず知ってもらうことから」。柏尾哲哉さんは帯広市の中心街で育ち、高校卒業後は京都の大学へ。その後東京で弁護士として働いてきました。国際取り引きや海外企業への支援などの仕事を行う中で、世界から見たアジア、日本、そして北海道十勝について考える機会が増えていきます。柏尾さんが2013年1月に結成した「ワイガヤ十勝」は、アジアから十勝に人を呼ぶことを目的に十勝出身者らが集まり、十勝ツアーを企画するなどして活動しているそうです。その中で知り合ったのが逢坂さんでした。

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十勝を離れているからこそ気づいた、観光を超えた価値

「映像の力を活かして情報発信し、十勝を世界的なブランドに育てるのに役立てたい」。そんな思いを持ったプロジェクトのひとつとして、十勝と台湾をテーマにした短編映画を制作しようというアイデアが生まれます。ストーリーは、主人公の台湾人女性が十勝管内各地を巡りながら人々との交流を深め、観光を超えた価値に気づくというもの。映画で伝えられる十勝の魅力は、実際に逢坂さんや柏尾さんが感じている十勝の可能性そのもの。それは、十勝を離れて都会で暮らしているからこそ、気づくことができる価値なのかもしれません。「東京で働いている十勝出身者に会うと、地元のために何かしたいと考えている人が実に多い。けれども具体的に行動している人は少ないのが現実です」と、柏尾さん。映画を作りたい人と協力したい人を結びつける意味もあり、制作資金はクラウドファンディングを利用して集めました。さまざまな人の力を借りて「マイ・リトル・ガイドブック」は完成したのです。

写真右/監督・脚本・撮影・編集 逢坂芳郎さん 写真左/DVD付き冊子「マイ・リトルガイドブック」B5変形判 64P 価格1,296円(税込)

写真左/DVD付き冊子「マイ・リトル・ガイドブック」B5変形判 64P 価格1,296円(税込)
写真右/監督・脚本・撮影・編集 逢坂芳郎さん

 

「my little guidebook」はYoutubeで公開中です

30分弱の短編映画なので、気軽にご覧いただくことができます。映画の中の十勝は、十勝出身者には新しく、まだ十勝を知らない人にとっては北海道らしい魅力にあふれた場所として映ることでしょう。

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